先日、“lichette” の取材に訪れたときに窓辺に栗が置いてあった。この栗も売っているんですか?と尋ねると、「いいえパンの材料にするの、今『オガクロ』さんから買ったものよ」と。筆者は以前より「オガクロ」さんに会いたいと思っていました。「オガクロ」は、シチニア食堂で金曜日に野菜販売に来ていることも知っていたのに買いに行けてなかった。そんな思いの中での、 “lichette” 取材中の出来事で、「まだそこにいるはずよ」と教えてくれた。
そして “lichette” のオーナーのおかげで、めでたく「オガクロ」の移動販売に遭遇。あぁ~、思った通り、いやそれ以上にきれいな野菜たち。販売されている「オガクロ」の出口さんはとても穏やかな人柄。野菜を愛してるんだなぁ~とその話しぶりからしみじみ伝わりました。野菜を買いに行っただけ、ただそれだけなのに、なんだか癒されました。
お話をうかがうと、「オガクロ」が販売する野菜は、自然に向き合う小さな農家さんたちが農薬や化学肥料に頼らないで大切に育てられたものとのこと。
走る八百屋「オガクロ」号で水曜日は大阪市内、木曜日は尼崎方面、金曜日は宝塚方面にて販売。宝塚は、MEEK→lichette→台所アル(配達のみ)→シチニア食堂の順。各お店での販売は約1時間。なんと!こだわりの食材を使っているお店ばかりじゃないですか。
以前は車での移動販売と野菜セットの発送をされていたそうですが、今年4月阪急山本駅北出口すぐの場所に店舗を構えられました。お店には奥様がいらっしゃるとのことで行ってみました。
お店の中には、農家さんから届いたばかりの野菜が並んでいました。
野菜や果物のアクセントに赤く色づいた柿の葉っぱが飾られていて、いい感じです。
出口さんの奥様が自宅近くで選んでこられたとのこと。
なぜか八百屋さんに絵本コーナーがありました。お子さんと一緒に来られた方にゆっくり野菜を選んでほしいからなんですって。子どもが遊べるちょっとしたおもちゃや、季節に応じた絵本を選んで置かれているとのことです。お母さん目線の気配りに、ほっこりします。
瑞々しい野菜を扱っている反動で、お店の飾りはなぜか乾きものを選んでしまうの(笑)…と。
たしかに、ドアのところにはドライの丸葉ユーカリ、野菜の飾りに置いてある柿の葉、壁にはいろんな色のトウモロコシが吊り下げられていました。
小学生の男のお子さんが二人いらっしゃる出口さんの奥様。無理言って写真を撮らせてもらいました。以前は池田にある”手仕事屋 ばんまい やさいの広場”で働かれていたそうで、野菜の知識はばっちりです。筆者もいろいろ迷って、バターナッツかぼちゃと青茄子を購入。出口さんにおすすめの調理法をうかがったので、オレンジ色が鮮やかで味も濃厚なかぼちゃのスープと、とろとろの焼き青茄子を作って美味しくいただきました。
今はスーパーで野菜に果物、魚介類に精肉、調味料やお菓子に冷凍食品…何でも揃って便利ですよね。でも、「オガクロ」のような対面のお店、筆者は大好きです。初めて出会った野菜の名前や調理方法などを訊ねることができます。会話が弾みます。そうしたら、また来てみたくなります。めぐる八百屋「オガクロ」は野菜を介して農家さん、販売している出口さんご夫婦、野菜を買いに来られる人が繋がれる素敵な場所だと感じました。
※「オガクロ」の店名は、organic crossing(オーガニック クロッシング)由来です。
※翌週のやさい情報を毎週土曜日に配信しています。ご希望の方はreg@organicーcrossing.orgから空メールを送ってください。
————————-
店名:めぐる八百屋 オガクロ
場所:兵庫県宝塚市平井2丁目7-11
営業時間:11:00~17:30
定休日:土曜日・日曜日・祝日
電話番号:079‐720‐5472
駐車場:1台あり
ホームページ:http://www.organic-crossing.org
Facebook:https://www.facebook.com/OrganicCrossing/
————————-
記事/写真:HAKU(braliボランティアライター)