舞台/ハリガネ画/グラフィックデザインなど、クリエイティブな展開をアトリエから進めるアートーンの代表の升田学氏(宝塚市在住)は、2008年、劇団維新派の退団を機に、アートーンデザイン室をアートーンに改名。ダンサーでもある芸術家の升田学氏が発する針金造形画は想像を超えた世界にある。今回は、そのハリガネ造形画の魅力を紹介する。
単なるWire Artとは一線を超えた、まるでオーラまとったかのような作品はどこから生まれてくるのだろうか?ハリガネ造形は、針金を切らずに一筆書きの要領で針金を曲げながら、イメージを具体化しているのだが、升田学氏がつくるそれが完成したモノは、捉える人の心情によって印象を変えている様にも感じる。升田氏が簡単なハリガネアートをつくる時は、下書きなどする事なく、ハリガネを一つ曲げた瞬間に次をイメージしながら作るそうだが、展示会用の作品を創る時もそうなのだろうか。その時、升田氏の頭のには、我々が見たことのない世界が頭の中で展開されていて、それを世に表現しているのかもしれない。
「音を楽しむ 展」2017.4
「私とカメと対岸の空」2016.9
「升田学ヒトスジ展」2013.3
プロフィール
升田学|Masuda Manabu ハリガネ造形画家・ダンサー・グラフィックデザイナー
1973年生。宝塚市出身・在住。広告デザイン会社を経て、劇団 維新派に入団(1997年~2008年)、役者・美術班として貢献。 2002年にアートーンデザイン室(現:アートーン)を設立。
ハリガネ画家として2006年に「ヒトスジ」を発表。
「生きるモノの態度」(2015/Galleryt|東京)
「私とカメと対岸の空」(2016/GARERIA RETIRO D’OURO)
「絵空事」(2016/伊丹市立工芸センター)
「写仏」(2017/瑞泉寺|京都)
「生きるモノの態度」(2015/Galleryt|東京)
「私とカメと対岸の空」(2016/GARERIA RETIRO D’OURO)
「絵空事」(2016/伊丹市立工芸センター)
「写仏」(2017/瑞泉寺|京都)
また、ステージワークとして2014年より「夜のことば」、2018年より「ウタタラ」と二つの企画を展開。その他、やなぎみわ、セレノグラフィカなどの舞台作品に多数出演。
2015年より神戸学院大学 非常勤講師。
アートーンオフィシャルサイト http://www.a-t-n.jp/
升田学 ハリガネ造形展|私と垣根と影法師
日時:2018年3月17日(土)~5月7日(月) 9:30〜17:00
火曜定休
会場:ガレリア・レティーロ・デ・オーロ
〒651-1404 神戸市北区有馬町835番地
Tel/Fax: 078-904-0858
E-mail: galeria@goshobo.co.jp
※車でお越しの際は、契約駐車場(有馬里パーキング)をご利用ください。
3度目となるガレリア・レティーロ・デ・オーロでの展示。
今回は、前回の「私とカメと対岸の空」の続編を意識し、事前に付けたタイトルだという。
これまでとは、随分発展し、少し趣の違う展覧会となりそうとの事。特に大きく違うのがキャンパスを用意した点で、壁を切り取ったイメージのキャンパスに、立体的に針金で描きこんでいる様。
もう一つは、今魅力的に思う線やフォルムをなすパーツを用意して創作し、それらをコラージュするようにキャンパスに取り付け、より感覚的で想像力をかきたてられるような作品作りを目指したという。
http://www.a-t-n.jp/harigane/
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記事:Yoshifumi Tsujimoto (brali管理者)