宝塚市立文化芸術センターで開催されている企画展「髙田光治のミクロコスモス劇場展ー粘菌と胞子がつむぐ物語ー」に行って来ました。
宝塚市立文化芸術センターの1階入り口近くのショップでは、企画展に合わせて、きのこや粘菌に関する本が並んでいます。NHKの朝ドラ「らんまん」でブームになった牧野富太郎博士の本も買えますよ。
早速、2階のメインギャラリーに向かいます。
お絵描きできるワークショップスペースがあるなんて、お子様も楽しめそうですね。
階段を上がると、広いサロンのようなスペースあります。以前はショップがここにあったのですが、今年の春から1階の入り口近くに移動しました。
今回のゲートは緑。カーテンも緑で、まるで森の中に入っていくようです。
入っていくと、真っ白な空間に様々な粘菌やきのこを使った作品たちが迎えてくれました。
たくさんのきのこや粘菌の標本が並ぶ様子は博物館のようでもありますが、その佇まいはやはりアート。博物館、美術館、民俗博物館を一緒にしたような、不思議な空間が広がっています。
きのこの女王と呼ばれる「キヌガサタケ」を見つけたことをきっかけに、竹ときのこの女王を組み合わせ、竹取物語のイメージがふくらんだことから生まれた作品。
竹の下に、竹林に生えるレースの傘のような美しいキヌガサタケがすっくと立っています。
「切手は旅立つイメージ」と髙田先生。月へ帰るかぐや姫のお伴をする可愛らしい動物達は、粘菌がついた切手をくわえています。
こちらは、たんぽぽの綿毛を並べてかぐや姫が帰る月を表現。なんとも言えない幻想的な作品です。
竹とキヌガサタケ、かぐや姫とお伴の動物達が乗った船、たんぽぽの綿毛の月。これら3点の作品で、「竹取物語」の幽玄の世界を表現しています。
それぞれにユニークな形をしたきのこたち。船に乗って森の命を運んでいるかのようです。
出口を出ると、ワークショップコーナーがありました。黒い紙と白インクのペンが用意してあり、展示で出会った作品について、自由に感じたことを描いて表現できます。
こちらは出口です。あれ?来館者の作品が、展覧会場まで侵入しています。
こちらは出口に近い第3室。完全に、髙田先生の作品と違和感なく調和しています。このようなユニークな演出も、髙田先生のアイディアだそうです。「私の個展と言うより、見てくれた人の感想であるこれらの絵と私の作品が一体になった空間が創れたら」と髙田先生。とても優しい髙田先生は、気さくに丁寧にいろいろとお話ししてくださいます。
最後に髙田光治先生と記念撮影をした子どもたち。夏休みの宿題のタネも見つけた上、作家の先生に会えて、大満足の笑顔です。
この「髙田光治のミクロコスモス劇場展ー粘菌と胞子がつむぐ物語-」は、9月3日日曜日まで。ぜひともお見逃しなくお越しください。
運がよければ、髙田光治先生に出会えるかもしれませんね。
展覧会名:
宝塚市立文化芸術センター企画展「髙田光治のミクロコスモス劇場展―粘菌と胞子がつむぐ物語―」
出品アーティスト:髙田光治
期間:2023年7月29日(土)~9月3日(日)
会場:宝塚市立文化芸術センター 2Fメインギャラリー
料金:一般(高校生以上)1000円
※中学生以下無料
※障がい者手帳ご提示でご本人さま、付添の方1名まで無料
※2023年度パートナー会員無料
駐車場(有料):12台(1台は障がい者用駐車場)
問い合わせ先:0797-62-6800 (宝塚市立文化芸術センター)
※取材イベント名
宝塚市立文化芸術センター企画展「高田光治のミクロコスモス劇場ー粘菌と胞子がつむぐ物語ー」ワークショップ
日時:会期中
場所:宝塚市立文化芸術センター2階ホワイエ
事前申込不要、誰でも参加可能。
但し、展覧会入場料(1000円)が必要。
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宝塚市立文化芸術センター
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-64
TEL: 0797-62-6800
開館時間:10:00~18:00(企画展の入場は17:30まで)
休館日:水曜(祝日は開館)
WEBサイト https://takarazuka-arts-center.jp/
Instagram https://www.instagram.com/takarazukatac/
twitter https://twitter.com/takarazukaTAC
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記事/写真 :YURIE(BRALIライター)