このいちょう筋をダイエーから安倉方面に少し下ったところに、今では珍しい駄菓子屋があるんです。
ゴルフ５の交差点から、和菓子菅屋さんへの道沿いです。
こちらが駒屋駄菓子店。とても小さな店舗ですが、何か引かれるものがあって、目に留まる存在です。
日が暮れる少し前の17時半ごろに前を通りがかり、まだやってるかな？とのぞいてみました。
近づくとこんな看板が。今日は18時まで開いているとのこと。ラッキーでした。
店主らしきキャラが入店を促しています。
こういう明るい雰囲気の看板があると初めてでも入りやすいですね。
早速入りましょう。
中はこんな感じで駄菓子がびっしり！いかにも楽しそうです。
ワンダーランドの奥からは店主の駒走(こまばしり)さんが、迎えてくれました。
小さなカゴを持って早速、物色。
今でも現役で、しかもとても安いお値段で、こんなにたくさんの駄菓子があることに感動を覚えました。
懐かしいお菓子がたくさん、そしてみたことない駄菓子も。パッケージがリニューアルしていたり、紙包装からアルミ包装にアップデートしたりと新たな発見もあり、見ていて飽きません。
そしてとにかく安いです。
さらに感心したのは、とても小さな駄菓子の一つ一つに値札が貼られていること！
子どもか分かり易いようにとの思いから値付けされているのだそうです。
しばらくすると小学生の少年とお母さんがご来店。駄菓子を選んだり、店主とおしゃべりしたりしながらのんびりと買い物を楽しんでおられました。
何気ないようですが、コンビニが当たり前の時代においては実は得難い体験、駄菓子屋っていいですね。
みんな大好きうまい棒もこの通りどっさり、このご時世に1本10円は安いですよね。
少額のお小遣いで楽しめるのが駄菓子のいいところですが、駒走さん曰く、今の子は結構使いますよとのこと。基本がコンビニだと、金銭感覚はそっちに寄りますし、物価も昔とは違います。自然とそうなるかもしれないですね。
今回選んだ駄菓子はこちら。
背景にも駄菓子を入れてしまったので選んだものが全く際立っていませんが…極めてオーソドックスな路線です。
こだわったのはジャスト100円で悦に入れること。
懐かしく慣れ親しんだ味、うまい棒に玉葱さん太郎、どんどん焼きをチョイス、そして1点だけ、昔はなかったチョコがけのミニうまい棒を混ぜてアクセントとしました。
大満足です。
こんなものも！この手のものが今も作られていることにびっくりです。
ありましたね、これ！
懐かしの＂当てもん＂です。スーパーボールがデカいとうだけで、やたらとプレミア感が出るから不思議です。
ファンシーグッズという言葉は死語ですが、これはファンシーとしか言いようがないです。
ひとしきり駄菓子屋を楽しんだあと、駒走さんにお話をうかがいました。
なぜ駄菓子屋を始められたのでしょうか。
リフォーム業が本業の駒走さん、やりたかったのは駄菓子屋ではなく、実は＂こども食堂＂なんです。
駒屋駄菓子店の窓にもこども食堂のポスターが貼られていました。
駄菓子店の横はリフォームのショールーム。このスペースを利用して、約1年前に子ども食堂をスタート。
しかし、こども食堂というのは単体では人が集まりにくく、何かいい方法はないかということで思いついたのが、子どもたちが気軽に立ち寄り易い駄菓子屋だったというわけです。
実際に駄菓子屋を介してつながりが生まれ、こども食堂の利用者はどんどんと増えました。
月に1回第4日曜日の開催ですが、先月はなんと＂80人”も集まったそうです。
こちらが会場のショールーム。中はかなり広く、リビングさながら設備が揃っているので、こども食堂にはもってこいです。
駒屋こども食堂はこどもは何人で来ても大学生まで無料、大人は500円。
カレーライス・チョコバナナ、焼きマシュマロが無料で食べられます。
駄菓子屋も人気です。
現在お店は平日のみ営業、14時の開店から16時までは支援団体の方が店番を担当、16時以降は駒走さんが入れる時に入るという運営です。
しかし、子ども達が来やすい時間を考えると、16時以降になるべくお店を開けてあげたいと駒走さんは言います。
まだ始まって1年ほどの駒屋こども食堂と駒屋駄菓子店、今後の活躍が期待されます。
そして駄菓子屋は大人も楽めるので、小銭を握りしめて是非！
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店名：駒屋駄菓子店
所在地： 宝塚市泉町19-10
TEL： 0120-50-4157
営業時間：月〜金曜 14時〜閉店時間は日によって異なります
子ども食堂：毎月第4日曜日
定休日：土曜・日曜
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記事/写真 TH
