子供の夏休みの社会の自由研究のテーマを探している時、宝塚市の掲示板の中に、地名の「博士ちゃん」になる!?という講座のチラシを見つけました。キャッチーな講座タイトルに惹かれ、早速、歴史好きな小学生の子どもと参加してみることにしました。
宝塚では第1回目の開催ということもあり、参加者が少なかったのですが、「長年、名古屋で子どもたちの地名講座を開いてきたので、宝塚の子どもたちにも地名について知ってもらいたい」と講師の山口均先生は語りました。
会場にはたくさんの地名に関する本が並んでいました。小学生も楽しく読める漫画で描いた本から、地名を詳しく研究することができる本などなど。
神戸という地名には、「神社(神)に奉仕する人々、家」という意味があるそうです。
変わった地名の駅やバス停を訪ねて旅するのが趣味という山口先生。たくさんのユニークな地名の駅やバス停の写真を見せてくれました。
「地名」と書いて「じな」と読む、静岡県大井川鉄道地名駅の駅名にある地名。申し込んだ後に送られて来た今回の講座の参加証の葉書にも、地名講座だけに「地名」駅の写真が載っていました。
「紫合」と書いて「ゆうだ」と読む、兵庫県猪名川町の地名。山口先生の満面の笑みから、面白地名探しの楽しさが伝わって来ます。
「吉里吉里」と書いて「キリキリ」と読む岩手県の地名。なんだか楽しそうな響きの地名ですね。
「おもちゃのまち」という栃木県壬生町の駅名。実際にこの駅の周辺には、大きなおもちゃの会社の工業団地が集まっているそうです。可愛い駅名ですね。
お土産にいただいた資料。地名の基礎知識、全国の面白地名、日本地名の特徴、兵庫県の市町村名の語源・由来など、地名に関する様々なことが、大変詳しく書いてあります。姓氏と地名は関係するか?(ジャニーズ編)、2023年度全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)出場校の校歌にある地名などのユニークな研究もあり、びっくりしました。
お陰様で息子は、夏休みの最終日に地名の研究に楽しく取り組み、社会の自由研究を無事提出することができました。そして、新学期が始まった学校では、すっかり地名の「博士ちゃん」になれたようです。
後日、戦国武将が好きな息子のために、「武家の出自・出身地」と、「代表的な日本の難読地名」のリストを送ってくださった山口先生。普段は高校の日本史の先生をされているそうですが、山口先生に歴史を習うと、皆歴史が好きになるだろうなあと思いました。
次回の開催は未定ですが、またの機会を親子共々楽しみにしています。次回こそ参加したいという小学校高学年のお子様と保護者の皆さん、ぜひ山口先生に問い合わせてみてくださいね。
※取材イベント名
子どもたちの地名教室 地名の「博士ちゃん」になる!?
日時:2023年8月26日(土)
時間:9:30〜11:30
場所:南口会館
事前申込必要、小学4年生以上の子どもと保護者
資料代:1組200円。
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南口会館
住所:宝塚市南口2丁目14番5-3号(サンビオラ5番館3階)
TEL: 0797-73-5396
開館時間:9:00~22:00
休館日:水曜
駐車場:無し
交通アクセス:阪急電鉄 宝塚南口駅
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記事/写真 :YURIE(BRALIライター)