そろそろ夏休みの終わりを意識してしまう時期になりましたね。
子どもや学生の方にとって、夏休みの風物詩といえば、図書館もその一つにあげられるのではないでしょうか。
清荒神の中央図書館を訪れると、夏休みおすすめ図書コーナーも設けられており、親子連れの方や勉強に励む学生さんがたくさん訪れていました。
今回ご紹介するのは中央図書館の中にある、美術関係資料の特別閲覧室「聖光文庫」。
こちらで開催中のイベントについて、スタッフの近藤さんに案内していただきました。
聖光文庫とは、清荒神清澄寺の「鉄斎美術館」から、入館料によって購入された美術関係資料の寄贈を受けて設立された特別閲覧室です。
「鉄斎美術館」は中央図書館ができる前から、宝塚市に美術関係資料を寄贈されていたのだそうです。
これだけの美術書が揃ったコーナーを設けた図書館は珍しく、なかなか触れる機会のない専門的な美術関係資料を地元でゆっくり落ち着いて閲覧することができるのはありがたいと思いました。
大判の書籍が見やすいように、テーブルも大きなサイズのものが設置されています。
「聖光文庫」内には展示コーナーがあり、色々な企画展が開催されています。
夏休みということで、8/31までは子どもが楽しみながら美術品に触れられる企画展「どうぶつをさがそう!」を開催中。
人気の企画のため毎年開催されており、今年で10回目となります。
スタート地点でこちらの回答用紙を取り、作品を見ながら動物を探して名前を書き出します。
全部わからなくても大丈夫。最後まで回ったら係の人に用紙を渡すと消しゴムがもらえますよ。
こちらは有名な高山寺の鳥獣戯画(複製)。
宝塚市の小学校6年生の教科書にも掲載されており、先生も見に来られるそうです。
大人でも最後まで通しで見る機会はあまりないのでは。この機会にじっくり鑑賞してみませんか。
鳥獣戯画のほかにも富岡鉄斎の作品「贈君百扇」、
中国の南宋・元から明時代の作品「唐絵手鑑 筆耕園」(いづれも複製)が展示されており、作風や時代の違う作品に触れることができるよう工夫されています。
図書館ではこのようなサービスも提供されています。
「たからづかデジタルミュージアム」は、宝塚の貴重な郷土資料228点の高精細デジタル画像などをスマホやパソコンから気軽に閲覧できるWEBサイト。
こちらのサイト、自由研究のヒントにもなり、大人も楽しめる内容ですのでおすすめです。
そして、「聖光文庫」には美術資料以外にこんなコーナーもありました。
宝塚歌劇の資料や書籍がびっしりと並んでいます。
これだけあると歌劇についてかなり深掘りができそうですね。
「聖光文庫」を堪能した後は、図書館に併設の人気カフェ「キキルアック」で、一息つくのもいいですね。
夏休みは子どもも大人も、図書館で美術に触れてみませんか。
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施設名:宝塚市立中央図書館内「聖光文庫」
所在地:〒665-0836 兵庫県宝塚市清荒神1丁目2−18
HP:https://www.library.takarazuka.hyogo.jp/
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜日
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記事/写真 RL