パッと見でヨーロッパの海辺あたりをイメージさせるマリンカラー、店内には鰹でしょうか、大きな魚の絵が見えます。
そしてポスターや看板を見ていると、”てっさ”が目に入りました。冬のものだと思っていましたが”夏におすすめ”と書いてありますね。
そして、”アイスクリン”に”グリーンカレー”。
お魚以外のものも色々販売されているようです。
何やら普通の魚屋さんではなさそうですね。
早速店内に入ると、先ほどの鰹の絵が掲げられたカウンターがお出迎え。
白を基調とした店内に鱗を模したブルーのタイルが美しく、洗練されています。カウンターの上にはメニューのような写真がたくさんありますが、どこにも魚が見当たりませんね。
カウンターの左手には大きな冷凍庫が。
そうです、魚は冷凍保存されているのでした。
「ペッシェドーロ」は珍しい冷凍専門のお魚屋さん。
新鮮な状態のまま特殊技術で冷凍加工された、日本各地のおいしい魚を販売しています。
右手には「プロトンホイホイ」という、いったい何をするものなのか、名前からは想像できない機械が見えます。
この「プロトンホイホイ」、店内でプロトン凍結という特殊な冷凍処理ができる機械とのこと。
プロトン凍結とは、冷凍時に起こる食材の品質劣化を防ぐ特殊な冷凍方法で、細胞の破損を防ぎ、うまみの流出も防げるのだそうです。
お魚は産地ですぐに冷凍されますが、このプロトンホイホイがあれば、調理したての料理や、洋菓子和菓子なども冷凍食品にしてオリジナル商品にできるというわけです。
それではスタッフの方にきいた、おすすめの商品を紹介しましょう。
まず最初はこちら。
オーナーの出身地である高知県のお魚です。
こちらのお店は建築の仕事を本業とするオーナーが、地元高知の新鮮な魚を提供したいとの想いから始まりました。
高地といえば真っ先に思い浮かぶ鰹、店内に絵が掲げられていましたね。
こちらでは鰹とブリの藁焼きタタキを販売しています。
藁を燃やした豪快な炎で一気に焼き上げるタタキは有名で、百貨店などでも買えますが、一度こちらのタタキを食べたらリピートしてしまう方が多いとのこと。
（写真には鮪も映っていますがこちらは和歌山県産。スタッフさんがこれも是非！とのことでした。）
お次はこちら、山陰は出雲の干物です。
捕れたてを船の上で干物にしたものを、新鮮なうちに特殊技術で冷凍してあります。
沖きす、白いか、真いわし・・・どれもおいしそう、種類も豊富で目移りしす。
続いてはこちら、むき身の牡蠣とてっさです。
どちらも冬のイメージですが、新鮮な冷凍ものなら夏でも楽しめるんです。
牡蠣は必要な分だけ手で簡単にばらせるとのこと。肉厚で調理してもあまり縮みません。
そしててっさもご覧の通りかなり分厚いです。取材した日も、お盆に帰省する家族にと数パック購入されている方がいました。夏にてっさ、いいですね。
続いてはこちら、宝塚南口のフレンチフュージョンレストラン「マグノリア」の美活薬膳スープとグリーンカレーです。
こちらを商品は、先ほどの”プロトンホイホイ”で作られています。マグノリアさんから作り立てのスープが届き、店内で冷ました後にプロトンホイホイで冷凍、風味を壊さず家庭でもマグノリアさんの薬膳スープやカレーが食べられるようになりました。
プロトンホイホイ、すばらしい活躍です。
カウンターの右奥、大きな鰹の絵の下にはお酒やポン酢も並んでいます。
おすすめはこちら、県外の百貨店などでも人気の”宝塚つつじガ丘のポン酢”です。
こちらでは月に1回製造者の吉田道呼さんが来店し、カウンターを活用して対面販売のイベントや交流会も行われています。
そして最後はこちら、暑い季節にぴったり、高知のローカルアイスです。
表にアイスクリンの旗がありましたね。
アイス目当てで来る常連さんもいるそうです。
この他にも、洋菓子やピザ、天津、鰻など厳選された冷凍食品が揃う「ペッシェドーロ」、お魚屋さんでもあり、冷凍食品のセレクトショップのようでもあります。
また、毎週火曜日は西宮「いごっそう」のパンを、水曜日には宝塚「もっくんふぁーむ」のお野菜も販売されています。
共通するのは品質の良さ、新鮮さ。
「ペッシェドーロ」は表向きはお魚屋さんですが、冷凍食品を軸に、いろいろな可能性を秘めたお店なのでした。
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店名：PESCE D’ORO(ペッシェドーロ)
所在地：〒665-0842 兵庫県宝塚市川面５丁目４−１１
電話：0797-85-3783
HP：https://pesce-doro.com/
instagram：instagram.com/takarazuka.pescedoro
営業：火〜金曜日10:00～19:00 土・日曜日10:00〜17:00
定休日：月曜日
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記事/写真 RL
