気になっていたので、食べに行ってきました。
清荒神駅の改札を出てすぐ、参道のスタート地点にある清荒神市場。
山の麓に位置しますが、知らない人が見たらどこかの港町だと思うかもしれませんね。入り口に小さな人だかりができていますが、お目当てはお肉屋さんのコロッケ。
開店前から待つ人多数です。
市場の中はこんな感じ。夕方以降に開くお店が多く、
11時頃だとまだシャッターが目立ちます。風情ある市場の細道の奥に見える赤ちょうちんが、活魚店と食堂を営む明石屋さん。
この市場の開場と同じ時期に営業を開始されたとのことですので、創業60年を越える大ベテランの老舗です。
毎日神戸の市場で買い付けられた鮮魚は販売用に加工されて店頭に並びます。
聞くと競りが始まるのは4時40分で、3時40分にはこちらを出発されるとのこと。
早いです。捌かれた魚が順に店頭に並べられ、お昼前の時間帯に最も店頭が充実するそうです。
店頭に並ぶ魚はこのようにラップをかけられて、産地も表記されています。
もちろん捌いてもらうこともできるわけで、取材中もお刺身にしてもらう方が数名、”4人前”や”1000円分”という風に注文されていました。
「今日は桜鯛があるよ」と店主、昔はどこにでもあったであろうこんなやり取りも、今は当たり前ではありません。
こんな風に魚屋さんでで魚を買うのは楽しそうですね。
店頭には調理された魚も。
焼き魚や煮魚の他にフライや天ぷら、酢漬けなど色んなバリエーションがあり、どれも食欲をそそられます。
こちらの鯛の荒煮も美味しそう。
メバルを見ていたお客さんが煮魚の作り方を質問されています。
メバルは筍の採れる時期が旬であることや調味料の分量、煮るのは8分位でいいが大体みんな煮すぎてしまうことなど、親切でわかりやすいアドバイスは横で聞いていて得した気分になりました。
みなさん難しく考えすぎるから、ちょっとしたコツを伝えてあげているとのことす。
魚を買って魚以上のものを持ち帰ることができる。魚屋さんっていいですね。
そしてこちらが魚屋さんの隣にある食堂です。
家庭的な大衆食堂の風情で安心感があり、且つ期待値も上がります。
冷蔵庫の瓶ビールも絵になりますね。
こちらは元は調理場として使用していたスペースで、震災を機に食堂に改装されました。
参道の方たちが買って持ち帰らなくても、その場で食べられるように食堂にされたとのことで、さぞかし喜ばれたことでしょう。
メニューはこちらにも。
ここは迷うことなく魚をチョイス。でも大衆食堂のうどんや丼というのも気になるものです。またの機会にいただくとしましょう。
こちらは新鮮な刺身定食。
そしてこちらが日替わり、ふっくらと焼き上がったカマスの塩焼き定食です。
やっぱり新鮮な魚というのはシンプルに食すのが一番ですね。美味しいです。
小鉢、味噌汁、自家製の漬け物、どれも家庭的で落ち着く味。特別なものではなく日々のご飯という感じでほっとします。
開店の11時には常連さんが次々と来店、リピートしたくなるのも納得です。
参拝の際にも是非利用してみてください。
おまけ。
帰り道、いまだ待つ人が途絶えないコロッケ屋さんが気になり、コロッケとカレー風味の鶏ミンチカツを購入。揚げたてはいいですね、やっぱり。
ごちそうさまでした。
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店名:明石屋
住所:兵庫県宝塚市清荒神1-11-1 清荒神市場内
電話: 0797-86-4585
営業:10時~17時 (食堂は11時〜14時)
定休日:毎週水曜日、第1・3火曜日
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記事/写真 RL